ドイツ政府の呼びかけで8月2日にベルリンで行われたディーゼル車の環境対策に関する会議を受けて、自動車大手が相次いで奨励金によるディーゼル車買い替えキャンペーンを発表している。
BMWグループは8月から欧州連合(EU)域内を対象に、排ガス基準「ユーロ4」または「ユーロ4」以前の基準に対応したディーゼル車から、BMWの電気自動車「i3」あるいはBMWおよびMINIのプラグインハイブリッド車または「ユーロ6」に対応した新車に買い替える顧客に最大2,000ユーロの奨励金を出す。期間は差し当たり2017年12月31日までとしている。
フォードも年末までの時限措置として、「ユーロ1」~「ユーロ3」のディーゼル車を廃車にし、フォードの新車に買い替える顧客に対し2,000~8,000ユーロの奨励金を提供するキャンペーンを開始した。廃車にかかる費用もフォードが負担する。
ダイムラーも年内に「ユーロ4」の車両からメルセデスベンツの新車に買い替える顧客に対し、4桁台(数千ユーロ)の奨励金を提供すると発表した。
日本勢では、トヨタが2日、ディーゼル車からトヨタのハイブリッド車に買い替える顧客に対し、総額4,000ユーロ(ディーゼル車の買い替えボーナス2,000ユーロ、ハイブリッド車奨励金2,000ユーロ)を出すと発表した。