スウェーデン乗用車大手のボルボ・カーズは9月21日、このほどミラノで発表したコンパクトSUVの新モデル「XC40」に新しい料金体系「ケア・バイ・ボルボ(Care by Volvo)」を導入すると発表した。契約期間は24カ月で、1カ月あたりの一律固定料金に保守サービスや保険料金などあらゆるサービスが含まれている。また、ボルボ車では初めて、家族や友人とも共有できるデジタルキーを標準装備した。
「ケア・バイ・ボルボ」では、従来のリース契約と比べ幅広い範囲のサービスを網羅しており、頭金や保険、税金、保守やタイヤ交換などのサービス料金、地域や年齢による料金の違いなどを気にせずに利用できるという。また、国内の地域によって料金が異なるということはなく、全国一律の料金設定となっている。例えば、ドイツでは、装備に応じて1カ月あたり699ユーロ、799ユーロ、899ユーロから選択することができる。
ただ、ドライバーは、燃料費と他のランニングコスト(ワイパー用洗浄液、ディーゼル車の排ガス処理システムで使われる尿素水「アドブルー(AdBlue)」などの補充)は自己負担となる。
「ケア・バイ・ボルボ」はまず、スウェーデン、英国、ドイツ、スペイン、イタリア、ノルウェー、ポーランド、米国で導入する。今後さらに他の市場やモデルにも導入を広げていく方針。
独日刊紙『フランクフルトアルゲマイネ』によると、ボルボ・カーズは中古車への導入も検討しているもよう。