英新車登録、9月は9.3%減

英自動車工業会(SMMT)が5日発表した2017年9月の同国の乗用車新車登録は、42万6,170台となり、前年同月に比べ9.3%減少した。販売減少は4月から6カ月連続。また、9月の減少は2011年以来、6年ぶりとなった。SMMTは9月の大幅な落ち込みについて、経済や政治の先行き不透明感や大気汚染政策の混乱により消費者の信頼感が低迷していると分析している。また、1~9月の累計は206万6,411台となり、前年同期に比べ3.9%減少したものの、200万台を超えており、歴史的な高水準は維持している、と説明した。

9月の顧客別の登録台数は、大口法人(10.1%減)、小口法人(5.2%減)、個人(8.8%減)のいずれも前年同月を下回った。燃料別では、代替燃料車が41.0%増と大幅に伸びた。ガソリン車は1.2%減にとどまったが、ディーゼル車は21.7%減と大幅な落ち込みとなった。

SMMTは、ディーゼル車の大幅な減少について、最新型の低エミッションモデルの普及が妨げられ、産業や政府の二酸化炭素(CO2)排出量の削減目標を達成できなくなると指摘。このままディーゼル車の新車登録が減少する傾向が続けば、今年の英国における新車のCO排出量の平均値は上昇する可能性がある、と説明した。

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