カナダの自動車部品大手マグナ・インターナショナルは10日、独自動車大手のBMWグループなど3社が2016年7月に発足させた自動運転プラットフォームの開発連合にテクノロジーインテグレーターとして参加すると発表した。連合が設計したドメインコントローラーを自動車メーカーが導入する際に、産業化や各社のニーズに合わせて調整するカスタマイズをサポートする。
同開発連合は、BMWグループ、米半導体大手のインテル、インテルの子会社でカメラベースの先進運転支援システム技術を開発するイスラエルのモービルアイによって2016年7月に組成された。2021年までに高度自動運転および完全自動運転システムを採用したモデルの量産化を目指している。共同開発したプラットフォームは、他の自動車メーカーや開発会社なども活用できるようにする方針であり、マグナはその際、インテグレーターとして顧客をサポートする。
同連合にはこれまでに、米自動車部品大手のデルファイ、独自動車部品大手のコンチネンタル、欧米自動車大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)が加わっている。
マグナはBMWグループの重要なサプライヤーで、同社のモデルの受託生産を15年以上に続けている。