独自動車エンジニアリングの世界的大手FEVはこのほど、同業の独EVA FahrzeugtechnikGmbH(従業員約250人)を吸収合併した。EVAは高電圧バッテリーの開発などEモビリティ分野に強く、FEVは合併によりグループ全体のEモビリティ分野の開発能力を増強することができる。ハイブリッド車や電気自動車(EV)は今後の市場拡大が期待され、航続距離の延伸や走行性能の向上には電力駆動パワートレインや高電圧バッテリーの開発力が求められる。FEVグループのシュテファン・ピシンガー会長は、EVAとの合併は最善の補完性があると強調する。
FEVは1978年にドイツ・アーヘン工科大学応用熱力学研究所の所長だったピシンガー教授(現会長)が設立した自動車エンジニアリング会社で、パワートレインの開発を得意とする。現在、世界40カ所以上に拠点を置き、高度な技術力を持った専門家4,500人以上を抱えている。