VW、新興国向け低価格車を開発

独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)は新興国向けの低価格車の開発を進めている。中国とインドでそれぞれ開発し、遅くとも2020年までに市場投入する計画。18日発行の独経済紙『ハンデルスブラット』が同社筋から得た情報として報じた。

中国では、SUVを開発・生産する計画で、現地提携先の第一汽車(FAW)とすでにプロジェクトを開始している。販売価格は8,000~1万ユーロとなる予定。なお、低価格モデルがVWブランドのイメージを悪化させる懸念があるため、新たなブランドから発売する方針という。

インドで販売するモデルは、チェコ子会社のシュコダが開発する。現在、提携先を探しており、近く決定する見通しという。販売価格は約5,000ユーロと、中国市場向けモデルよりもさらに低い価格設定となる予定。

低価格モデルは将来、インドと中国以外の新興国への輸出も視野に入れている。シュコダが開発するモデルは、東南アジア、中東、南アフリカ、アフリカへ、中国のモデルは、南米やロシアに輸出する可能性があるという。

また、低価格モデルの生産規模は、シュコダだけで年40万~50万台となる可能性があり、中国で生産するモデルも合わせると、VWグループの生産規模を年100万~200万台引き上げる効果があると見込んでいる。

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