独保険会社のR+Vフェアジッヒャルングは20日、フランクフルト空港の運営会社フラポートの協力を得て、自動運転車の実証試験を実施すると発表した。自動運転車に関する研究プロジェクトの一環で、自らデータを収集し、自動運転車のリスクや効果などの分析に役立てる。さまざまな場所で実証試験を行う計画であり、フランクフルト空港が最初の投入となる。
実証試験には、フランスのNavyaが販売する自動運転の小型バス2台を使用する。フランクフルト空港では、フラポートの従業員が使用するシャトルバスとして、約1~2週間、ターミナル1とターミナル2の間を運行する。
走行距離は約1.5キロメートルで、空港内を移動する自動車や運搬車が通るほか、同区間にあるゲート3は1日に約2,600台の車両が通過する。また、常にドライバー1人が乗車しており、必要があればブレーキをかけることができる。
R+Vは今後、公道も含めたさまざまな場所で自動運転車の走行試験を行う計画。自らデータを収集し、自動運転車に関する知識と経験を深めるとともに、事故率や被害の大きさなど、自動運転車の実用化に伴う保険会社の課題を研究する。
R+Vは約1年前にイノベーションラボ「コネクテッドカー」を発足し、従業員6人で業務を開始した。今回の試験は、「コネクテッドカー」のプロジェクトチーム「Mo14」が担当している。