独自動車大手のBMWグループはこのほど、ドイツのライプチヒ工場の敷地内に建設した蓄電施設の操業を開始した。同施設は、BMWの電気自動車「i3」の使用済み蓄電池を最大700個設置することができる。ただ、「i3」は発売からまだ4年しか経っておらず、使用済み電池の数が限られているため、現在は、新品と中古の蓄電池を計500個設置している。また、同施設は、設置する蓄電池の数を増やして拡張が可能なほか、次世代の蓄電池にも対応することができる。
同施設は、ライプチヒ工場にある風力発電設備と連携しており、再生可能エネルギーを蓄電し、ライプチヒ工場で使用することができる。また、公共の電力網とも接続しており、蓄電した電力は、電力網の需給を安定させるための一次予備電力(primary control power)として活用することもできる。
同施設は、再生可能エネルギーのインテリジェントな利用・蓄電システムを支援するイニシアチブ「WindNODE」の一環として建設され、ドイツ連邦経済エネルギー省が資金支援した。