欧州自動車工業会(ACEA)は16日、欧州連合(EU)(マルタを除く27カ国)の2017年10月の新車販売(登録)台数が116万9,672台となり、前年同月に比べ5.9%増加したと発表した。前月(9月)は2.0%の減少だったが、10月は増加に転じた。1~10月の累計は、前年同期比3.9%増の1,283万216台となった。
10月の主要国の登録台数は、フランス(13.7%増)とスペイン(13.7%増)が2桁の増加となり、ドイツ(3.9%増)とイタリア(7.1%増)も前年同月を上回った。英国は12.2%減と低迷している。2004年以降にEU入りした新規加盟国(EU12カ国)は20.1%増と大きく伸びている。
10月のメーカー別の登録台数は、最大手のフォルクスワーゲン(VW)グループが前年同月比4.8%増の28万6,774台を確保。2位のPSAグループは、GMから買収したオペル・ボクソールが加わったため、74.1%の増加となった。3位のルノー・グループは17.7%増と好調だった。
日本勢では、スズキ(32.8%増)とトヨタ・グループ(20.5%増)が大幅な2桁増となったほか、マツダ(6.1%増)も販売を伸ばした。ホンダ(6.9%減)、日産(4.9%減)、三菱自(1.5%減)は前年同月を下回った。