STマイクロ、Adaskyと自動車用遠赤外線カメラを共同開発へ

欧州半導体最大手のSTマイクロエレクトロニクスは、イスラエルのスタートアップ企業 Adaskyと自動車用遠赤外線(FIR)カメラを共同開発・製造すると発表した。Adaskyの高性能センサー技術を搭載した熱画像カメラ(Viper)に今回共同開発する半導体を組み込むことで、直射日光や対向車のヘッドランプ光など周囲の環境に左右されることなく明確な視界を確保することができる。

先進運転支援システム(ADAS)においては畳み込みニュートラルネットワーク(CNNs)をベースとしたプロプライエタリ・アルゴリズムを採用し、障害物を感知すると早期警報がドライバーディスプレイに表示される。警報発動までの時間は従来のセンサーよりも数秒速いという。

「Viper」はSTの28ナノメートルFD-SOI技術を基に、自動車用に特化して開発された。現在、自動車メーカーが試験評価をしており、2020年の生産開始を目指している。

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