仏自動車大手のグループPSAはこのほど、コネクテッドカー(つながる車)用プラットフォーム「コネクテッド・ビークル・モジュラー・プラットフォーム(CVMP)」の開発に、中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ・テクノロジーズ)のプラットフォーム「オーシャンコネクト(Ocean Connect)」を採用したと発表した。ドイツで開催された国際産業見本市「ハノーバーメッセ」(4月23~27日)では、CVMPを使用した最初のモデル「DS 7 クロスバック」を華為技術のブースに出展した。当該モデルは4月に中国市場で発売した。
「オーシャンコネクト」は、さまざまな機器がインターネットでつながるモノのインターネット(IoT)用プラットフォーム。CVMPを採用したモデルでは、スマートフォンから車両のメンテナンス状態や走行履歴、運転スタイルなどを確認できるほか、新しいインフォテイメントサービスの追加や、遠隔操作によるソフトウエアのアップデートなどが可能になる。
独業界紙『オートモビルボッヘ』によると、PSAの広報担当者は、「今後数カ月以内、遅くとも年内には、すべてのDSモデルと『PSA」』よび『シトロエン』ブランドのモデルにCVMPを採用する」と話しており、中国だけでなく、欧州で販売するモデルにもCVMPを導入する方針を示している。また、2019年からは、「オペル」と「ボクソール」ブランドのモデルにもCVMPを導入する計画も明らかにした。