独自動車大手のBMWグループは14日、中国の上海で自動運転の試験走行ライセンスを取得した。当初は、BMW「7シリーズ」2台で試験走行を開始し、年内に7台に増やす予定。
BMWグループは、中国では2016年に成都の高速道路の指定区間でレベル3の自動運転走行を実施した実績がある。上海の試験走行では、レベル4の自動運転技術の試験走行を実施する計画。上海の研究拠点には現在、60人を超える自動運転の専門家が勤務している。
試験走行を実施できる指定区域は現在、約5.6キロメートルで、今後さらに拡大される見通し。BMWグループは今回の試験を通して、市街地における複雑な走行データを数ペタバイト(PB=1,024テラバイト)の規模で収集できると見込んでいる。同データは、機械学習アルゴリズムの開発に活用する。
同社は中国ではこれまでに、約3万キロメートルの試験走行を実施した。これに加え、シミュレーションを活用して20万キロメートルの試験走行データを収集している。