独アウディ、デトロイトモーターショーへの出展見送り

独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)傘下の高級車ブランド、アウディは10日、業界紙『オートモーティブ・ニューズ』に対し、2019年1月のデトロイトモーターショー(北米国際自動車ショー)への出展を見送ると明らかにした。ドイツの自動車大手ではすでに、BMWとメルセデスベンツが不参加を表明している。

アウディは今回の決定について、今後は新モデルの市場投入のタイミングやメディア効果、消費者の観点などから、モーターショーへの参加をケースバイケースで判断していく方針を示している。

自動車業界では近年、モーターショーへの出展を見送る一方、米ラスベガスの家電見本市「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)」に出展するなど、見本市を通したマーケティング戦略を見直す企業が増えている。従来のモーターショーでは、他のメーカーも数多くの新モデルを発表しているため、メディアの注目を集めにくいことなどが理由と見られている。

米国法人アウディ・オブ・アメリカの広報担当者は『オートモーティブ・ニューズ』紙に対し、2018年11月末~12月初めに開始されるロサンゼルスモーターショーには出展する計画だが、今後は米国の主要モーターショーへの参加について、製品サイクルをベースにケースバイケースで決定していく方針であると説明している。

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