日本電産と仏PSA、トラクションモーターの合弁設立手続きが完了

日本電産(京都府京都市)と仏自動車大手のグループPSA(以下、PSA)はこのほど、自動車用トラクションモーターおよびインバーターの開発・生産・販売を事業とする合弁会社の設立手続きが完了したと発表した(設立日:2018年5月16日)。両社は昨年12月、合弁会社を設立すると発表していた。出資比率は、日本電産の仏子会社の日本電産ルロア・ソマーホールディングが50%、PSA傘下の仏法人であるPSAオートモービルスが50%となる。

新合弁会社の社名は「日本電産PSAイーモーターズ(Nidec PSA emotors)」。PSAオートモービルスの本社のあるパリ近郊のキャリエール・ス・ポワシーに合弁会社の本社および開発拠点を置く。また、仏北東部のトレムリーにあるPSA拠点が合弁会社の最初の生産拠点となる。新合弁会社ではすでにエンジニア40人がキャリエール・ス・ポワシーに勤務しており、今夏末までにエンジニアをさらに30人以上採用する予定。

新合弁会社のトラクションモーターは、マイルドハイブリッド車(MHEV)、電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド車(PHEV)に搭載される。昨年12月の発表によると、製品は主に、PSA向けに供給するほか、他の自動車メーカーへの販売も視野に入れている。

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