フィンランドのタイヤ大手ノキアンタイヤズは5月25日、スペインのカスティーリャ・ラ・マンチャ州サンタ・クルス・デ・ラ・サルサに建設する新しい試験コース・技術センターの鍬入れ式を行った。最初のテストコースは2018年に完成する予定。新技術センターは2020年に全面的に稼働する見通し。
同社は現在、フィンランド北部のイヴァロと同国南部のノキアの2カ所にテストコースを持つ。温暖な気候のスペインに3カ所目のテストコースを設けることで、夏用タイヤ、オールシーズン用タイヤ、冬用タイヤの試験を、1年を通して実施できるようになる。特に、同社にとって成長市場である中欧と北米で特に高い需要のある夏用タイヤとオールシーズン用タイヤに重点を置く。
試験エリアの面積は300ヘクタールで、10種類以上の様々なテストコースを整備する。全長7キロメートルの楕円形のテストコースでは、最高時速300キロメートルの高速走行試験を実施できる。