独塗装設備メーカー、中国投資家との買収交渉がとん挫=独紙

独塗装設備メーカー、アイゼンマンは昨年、中国の投資家と買収交渉を進めていたもようだ。ただ、買収価格で折り合いがつかず同計画は見送られた。5月22日発行の独日刊紙『フランクフルターアルゲマイネ(FAZ)』が報じた。

FAZ紙が金融筋から得た情報によると、アイゼンマンは昨年夏に売却が検討されていたが、同年秋に交渉が決裂した。現実的な取引価格が5~7億ユーロのところ、アイゼンマンの保有者は10億ユーロでの売却を求めていたとされる。アイゼンマンの広報担当者はメディアの取材に対し、「アイゼンマンは100%同族企業であり、将来もそうであり続ける」とコメントするにとどめている。

FAZ紙によると、アイゼンマンは塗装設備業界で世界3位の市場シェア(10~15%)を持つとみられている。2位は大気社/伊Geico(20%)、首位はドイツのデュルで世界市場の約50%のシェアを掌握しているとされる。

アイゼンマンは、世界15カ国に26拠点を持つ。従業員数は約3,200人、2016年の売上高は8億6,200万ユーロだった。伊高級車メーカーのランボルギーニや米電気自動車メーカーのテスラなどを顧客に持つ。

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