独自動車大手のBMWグループは、華晨中国汽車(Brilliance)との合弁会社BMWブリリアンス・オートモーティブ(BBA)の生産能力を拡大する。両社は9日、ドイツ・中国政府間協議のために訪独中の李克強(リー・クォーチャン)首相とドイツのアンゲラ・メルケル首相の同席のもと、合意書に署名した。
BBAは2019年から遼寧省瀋陽市にある2工場の生産能力を計52万台に引き上げる。これに加え、BBAが電気自動車のSUV「iX3」を生産する計画や、「iX3」を中国から輸出する計画も発表した。BBAは2020年から「iX3」の輸出を開始する予定。
BBAは5月から中国でBMWのSUV「X3」の生産を開始している。「X3」はBMWが中国で生産する6つ目のモデルとなる。
BBAは現在、2つの完成車工場のほかに、エンジン工場と瀋陽で生産するBMWの電気駆動車に搭載するバッテリーの工場も運営している。
BMWによると、BBAでは現在、従業員1万6,800万人超を抱えている。うち、800人が研究開発部門に勤務する専門家で、そのうち中国人が4分の3を占めているという。
BMWは中国で2017年に約56万台を販売した。このうち3分の2以上をBBAが現地生産した。