ドイツのアンゲラ・メルケル首相は8月26日、公共第一放送(ARD)の番組『Bericht aus Berlin』のインタビューの中で、欧州連合(EU)は現行目標の達成に注力すべきであるとして、より野心的な新たな目標設定には反対するとの姿勢を示した。
メルケル首相の発言は、欧州委員会のミゲル・アリアス・カニェテ気候行動・エネルギー担当委員がEUの2030年までの温室効果ガスの削減目標を現行の40%減から45%減へと引き上げることを提案していることに対するもの。メルケル首相は「恒常的に新しい目標を設定することが有意義とは思わない。我々はまず、定めた目標を達成すべきだ」との見解を示した。
また、ドイツにおいて必要な措置としては「交通転換が必要なのは明確だ」と述べ、新しい移動の形態や電動車(エレクトロロモビリティ)導入の重要性を強調した。