独自動車部品大手のコンチネンタルは8月28日、ドイツ北東部にあるメクレンブルク=フォアポンメルン州のアンクラムに建設中の研究実験施設「タラクサガム・ラボ・アンクラム」に最初の装置を搬入したと発表した。同施設では、ロシアタンポポの根から抽出した天然ゴムを原料に使用してタイヤを生産するための研究実験を行う。
今秋の終わり頃から、このほど搬入した装置を使用してタンポポの根から天然ゴムを抽出する作業を開始する予定。
このようなタンポポを原料とした天然ゴムの量産が可能になれば、天然ゴムを輸入に頼る必要がなくなり、輸送の手間や国外からの長距離輸送による環境負荷を大幅に軽減することが可能になる。
コンチネンタルは、アンクラムの研究実験施設に約3,500万ユーロを投資する計画。うち、メクレンブルク・フォアポンメルン州経済省が、施設の建設および研究活動を対象に約1,160万ユーロを支援する。同施設の従業員数は約20人を予定している。