ドイツ石油産業連盟(MWV)が8月31日発表した年次報告書によると、ドイツの2017年の原油輸入は約9,070万トンとなり、前年(9,120万トン)からほぼ横ばいだった。ロシアからの輸入は3,350 万トン(2016年:3,600万トン)にとどまり、全体に占める割合は36.9%(2016年:39.5%)に縮小した。ただ、依然として最大の輸入先であることに変わりはない。
カザフスタンからの輸入も810万トン(2016年:840万トン)に減少しており、ロシアを含む旧ソビエト連邦の構成国からの輸入は4,410万トン(2016年:4,970万トン)となり、全体に占める割合は48.6%(2016年:54.5%)に低下している。
これに対し、石油輸出国機構(OPEC)からの輸入は2,150万トン(2016年:1,410万トン)と大幅に増え、全体に占める割合は23.7%(2016年:15.4%)に拡大した。
西欧諸国では、ノルウェーからの輸入が約1,030万トンと最も多く、英国が860万トンで2番目に多かった。
北海油田からの輸入は1,950万トンで、全体に占める割合は約21.5%だった。国内生産は220万トンと全体の約2.4%にとどまった。