独ZF、緊急ブレーキアシストシステム2機能を発表

独自動車部品大手のZFフリードリヒスハーフェンはこのほど、新たに開発した2種類の緊急ブレーキアシストシステムを発表した。発表したのは都市部における横断歩道者との衝突を回避するシステムと高速道路における追突事故を回避するシステム。

都市走行用のブレーキシステムは、交差点における横断歩道者との接触を避けるために開発された。ドライバーが見落とした横断歩道者をフロントに取り付けたレーダーとカメラが検知し、緊急ブレーキを作動させるもの。ZFによると、新機能は欧州の自動車安全テストEuro NCAP 2020の基準を満たしている。

高速道路における緊急ブレーキシステム「Automated Collision Avoidance(ACA)」は、渋滞の最後尾などの危険を検知して作動する。フロントのレーダーとカメラにより、時速130kmまでの走行において追突回避をアシストする。追突回避が不可能と判断した場合は、車線を変更して前方の車両を避ける措置が取られる。この機能はシートベルトシステムとも連動しており、ドライバーに振動で注意喚起するほか、緊急時にはブレーキやハンドル操作が行われる前に自動でベルトが引き締まる。

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