独自動車部品大手のZFフリードリヒスハーフェンは19日、自動車業界向けの技術開発を手掛ける独ASAPエンジニアリングの株式35%を取得すると発表した。自動運転とeモビリティ分野を強化する戦略の一環で、同分野に強いASAPの知見を取り込んで顧客需要の増大に対応する。取引額は非公表。
ASAPは自動運転やeモビリティ、車載ソフト、コネクテッドカーの分野で豊富な知見を持つ。ZFで研究開発部門を統括するゴレウスキー氏は「ASAPとの提携により、新システム開発において高い専門性と豊富な経験を持つ一流の人材を活用できるようになる」と述べた。
ZFは9月に開催されたハノーバー国際モーターショー(IAA)で、eモビリティと自動運転の分野に今後5年間で120億ユーロを投資する計画を明らかにしていた。