英乗用車生産、9月は16.8%減少

英自動車工業会(SMMT)が10月25日発表した同国の2018年9月の国内自動車生産統計によると、乗用車の生産は12万7,051台となり、前年同月に比べ16.8%減少した。SMMTによると、世界的な貿易の緊張や、モデルチェンジ、ディーゼル燃料や英国の欧州連合(EU)離脱をめぐる政策の不透明感、EUで9月からすべての新車に適用された新しい燃費・排ガス試験方法(WLTP)など、複数の要因が生産台数の減少に影響している。9月の乗用車生産の内訳は、国内向けが19.0%減、全体の80%を占める輸出も16.2%減といずれも2ケタの減少となった。

1~9月の累計は、前年同期比6.6%減の117万1,765台だった。内訳は、国内向けが18.6%減の22万317台、輸出向けが3.3%減の95万1,448台だった。

■ 商用車生産、9月は14.9%増加

9月の商用車生産は、前年同月比14.9%増の8,281台と好調だった。輸出は13.5%減の3,892台と低迷したが、国内で複数の大型受注があったことから、国内向けの生産が62.0%増の4,389台と急増した。

1~9月の商用車生産は、前年同期比0.8%減の6万759台だった。内訳は、国内向けが4.0%減の2万2,291台、輸出が1.2%増の3万8,468台となっている。

■ エンジン生産、9月は9.5%減少

8月のエンジン生産は、前年同月比9.5%減の22万4,975基にとどまった。国内向けが28.8%減の8万6,085基に低迷した一方、輸出は8.9%増の13万8,890基と伸びている。

1~9月のエンジン生産は、前年同期比3.0%増の206万1,940基。内訳は、国内向けが11.3%減の79万5,231基、輸出向けは14.6%増の126万6,709基だった。

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