英自動車工業会(SMMT)が5日発表した2018年10月の同国の乗用車新車登録は、前年同月比2.9%減の15万3,599台に減少した。モデルチェンジや、新しい燃費・排ガス試験方法(WLTP)の導入が新車登録の減少に影響した。1~10月の累計は前年同期比7.2%減の206万4,419台だった。
欧州連合(EU)で9月からすべての新車に適用されたWLTPは、従来のNEDC(新欧州ドライビングサイクル)に比べ試験項目が多岐にわたるため、認証取得に時間がかかる。このため、いくつかのブランドでは認証取得待ちの状況となったため、新車登録数が落ち込んだ。
10月の顧客別の登録台数は、個人(1.0%減)と大口法人(5.2%減)が低迷した一方、小口法人(10.0%増)は前年同月を上回った。燃料別では、ディーゼル車(21.3%減)が大きく落ち込んでいる。ガソリン車は7.1%増、代替燃料車(AFV)は30.7%増と好調だった。AFVのうち、純粋な電気自動車(BEV)は86.9%増の1,256台に拡大。プラグインハイブリッド車は19.1%増の3,448台、ハイブリッド車は30.9%増の5,893台と好調だった。