独自動車大手のダイムラーは11月6日、リチウムイオン電池の研究開発・生産子会社ドイッチェ・アキュモーティヴの生産拠点であるカーメンツ工場の従業員を約1,000人に倍増すると発表した。ダイムラーでは乗用車部門のメルセデスベンツ・カーズが2019年に新ブランド「EQ」の純粋な電気自動車「EQC」の量産を開始する。このためカーメンツ工場では、当初計画より1年早い今年末までに従業員数を約1,000人に拡大する。
ダイムラーの100%子会社であるドイッチェ・アキュモーティヴは2009年の設立で、シュツットガルト近郊のナーベルンに本社を置く。ナーベルンの本社は研究開発機能を持ち、工場はドイツ東部のカーメンツにある。
カーメンツ工場では、2012年に生産を開始して以来、20万個を超えるリチウムイオン電池を生産した。現在は、純粋な電気自動車やプラグインハイブリッド車向けの電池に加え、48ボルトシステム用の蓄電池も生産している。
同工場では、2018年半ばに「EQC」向けの量産準備を開始、2019年春から量産を開始する。メルセデスベンツ・カーズは2019年春にドイツのブレーメン工場で「EQC」の生産を開始、2019年半ばに市場投入する計画。
メルセデスベンツ・カーズは、電動車のラインアップ拡充に100億ユーロを投資する計画。2022年までにすべてのラインアップに電動車を用意する計画で、顧客があらゆるセグメントから様々な電動車を選択できるようにする方針。電動車は130種類以上に増える計画で、うち、10モデル以上を純粋な電気乗用車とし、超小型車ブランドのスマートから大型SUVまですべてのセグメントに電気自動車を用意する計画。