仏タイヤ大手のミシュランは5日、スコットランドのダンディー工場を2020年半ばまでに閉鎖すると発表した。同措置により、従業員845人が影響を受ける。
ダンディー工場は1971年に開設した。16インチ以下の小型タイヤを生産しているが、同セグメントでは、ミシュランが生産する高価格帯のタイヤの需要が縮小しているうえ、アジアから低価格のエントリーレベルの製品が増えており、市場競争が激化している。
ミシュランは近年、同工場の近代化に7,000万ユーロを投資して競争力を強化してきたが、これ以上の投資は困難と判断し、閉鎖を決めた。独日刊紙『オートモビルボッヘ』によると、ミシュランは、同工場の閉鎖は英国の欧州連合(EU)離脱とは関係ないと説明している。