独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)・グループは12日、韓国の石油・化学大手SKイノベーションから電池セルを調達すると発表した。SKIの電池セルは、VWグループが欧州で生産する純粋な電気自動車の一部に加え、北米市場向けの車両にも搭載する。VWグループの急速な電動車のラインアップ拡充に備えた措置で、電池セルの長期調達体制をLG化学、サムスン、寧徳時代新能源科技(CATL)、SKIの4社に拡大する。
VWグループは、電気駆動車に関する新戦略「ロードマップE」の中で、2025年までに純粋な電気自動車として50モデルを世界市場に投入する計画を打ち出している。同計画を実現するためには、VWグループ全体で2025年までにバッテリー容量ベースで年150GWh以上を調達できる体制を整える必要がある。
VWグループは、欧州ではLG化学、サムスン、SKIを戦略的サプライヤーとして2019年から電池セルの調達を開始する。SKIはこれに加え、2022年から北米市場でもVWグループに電池セルを供給する。中国ではCATLが2019年から電池セルを供給する予定。