独自動車大手のダイムラーは22日、ポーランド南西部のヤボルに建設中のエンジン工場の敷地内に電池工場を建設すると発表した。電動車のラインアップ拡大に伴うもので、同社の電池工場は世界3大陸の7拠点に合わせて9工場となる。
現在、建設中のエンジン工場は2019年に操業を開始する予定。ハイブリッド車や従来の内燃エンジン車向けに4気筒エンジンを生産し、ダイムラーの乗用車部門メルセデスベンツ・カーズの欧州や世界の完成車工場に供給する。このエンジン工場は、メルセデスベンツ・カーズにとってポーランドで初めての生産拠点となり、従業員数は1,000人超を予定している。電池工場の建設により、さらに約300人を採用する予定。
電池工場は、2020年代初めに生産を開始する予定。メルセデスベンツの新ブランド「EQ」の車両向けに電池を供給する。ダイムラーは、外部のサプライヤーからセルを調達し、バッテリーパックを自社生産している。
ダイムラーは2022年までにラインアップ全体の電動化を進め、すべてのセグメントで様々な電動車を提供できるようにする計画。また、メルセデスベンツ・カーズの世界的なバッテリー生産体制の構築に約10億ユーロを投資する。