米フォード、英国でデジタル配送システムを試験

米自動車大手のフォード・モーターはロンドンで、英輸送会社のGnewtと共同で、フォードが開発したクラウドベースのソフトウエア「MoDe:Link」を活用した新しい配送システムを試験している。このソフトウエアは、最寄りの集配センターから最終的な配達先までの最後の配達区間(ラストワンマイル)の効率を改善するもので、渋滞の削減や配送時間の短縮、配送車の稼働率向上などに寄与する。

同ソフトウエアは配送車両の効率的な走行ルートや配達を効率良く行うために最適な停車場所を特定することができる。将来は、配送車が停車した場所から、複数の自転車や徒歩の配達員が分担して最終的な配達先まで運ぶ、「チーム体制」のシステムも視野に入れている。

フォードの試算によると、輸送車1台と自転車または徒歩で配達する4人の配達員で構成されるチームは、別々に配送業務を行う輸送車5台分と同数の配達を行うことができる。

今回のプロジェクトに協力しているGnewtは、電気自動車に特化した輸送業者で、電気自動車70台以上を保有している。小売大手や電子商取引(Eコマース)、物流会社などの荷物をロンドンで年約300万個配送している。

上部へスクロール