欧州自動車工業会(ACEA)が3月22日発表した商用車新車登録統計によると、欧州連合(EU)(マルタを除く27カ国)における2019年2月の商用車新車販売は、前年同月比4.7%増の18万1,636台に拡大した。主要国では、スペインが3.8%減少したものの、ドイツは15.2%増と2ケタの伸びとなり、フランスも7.1%増と大幅に伸びた。イタリア(3.8%増)、英国(0.5%増)も前年同月を上回った。セグメント別では、すべてのカテゴリーで前年同月を上回った。1~2月の累計は、前年同期比5.7%増の38万2,114台となっている。
セグメント別の2月の登録台数は、3.5トン以下の小型商用車が前年同月比4.4%増の15万40台だった。主要国では、ドイツ(12.0%増)、フランス(6.4%増)、イタリア(6.1%増)、英国(1.8%増)が好調だったものの、スペイン(3.0%減)は低迷した。
3.5トン超の中・大型トラックは、前年同月比6.5%増の2万8,886台。ドイツ(25.9%増)、フランス(10.1%増)が2ケタの伸び率と好調だった。イタリア(12.1%減)、スペイン(10.6%減)、英国(0.3%減)は前年同月を下回っている。
16トン以上の大型トラックは2万3,671台と、前年同月に比べ5.2%増加した。イタリア(14.0%減)、スペイン(10.2%減)が2ケタの減少となった一方、ドイツ(22.4%増)、フランス(13.3%増)は2ケタの伸びを確保、英国は0.4%の微増だった。
バスは2,710台と、前年同月に比べ4.5%伸びた。特に2004年以降にEU入りした中東欧諸国(EU12カ国)が31.6%増と好調だった。フランスも52.0%増と大幅に回復。英国とスペインはそれぞれ31.4%減、7.3%減にとどまった。