ボルボ・カーズ、最高速度を設定できる「ケア・キー」を標準装備へ

スウェーデン乗用車大手のボルボ・カーズは3月20日、最高速度を自由に設定できるキー「ケア・キー」を2021年以降のすべての新車モデルに標準装備すると発表した。初心者に車を貸すときや、自身で慎重に運転したいときの使用を想定している。

ボルボは4日、2020年以降に発売する新車に最高速度を時速180キロメートルに制限するシステムを導入すると発表していた。ケア・キーはこれに続く自動車事故対策の具体例となる。

ボルボは同社の車による死亡事故を将来的にゼロにする目標を掲げている。同社のサミュエルソン社長は「自動車メーカーには交通安全を向上させる義務がある。速度制限とケア・キーはその考えの表れだ」と述べた。

同社長はこれに先立ち、速度制限のような「ドライバーの行動を変える」技術を車に持たせる権利や義務がメーカーにはあるのか、十分に議論したいと発言していた。

ボルボはまた、保険会社と協力し、これらの安全対策が適用された車両向けの保険商品を開発していく方針だ。

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