仏ルノーが世界最大のV2G実証事業、EV「ゾエ」15台を使用

仏自動車大手ルノーは3月21日、電気自動車(EV)を使った世界最大規模のヴィークル・トゥ・グリッド(V2G)の実証事業を開始すると発表した。大規模なシステムの実現可能性と収益性の調査が目的。年内にオランダのユトレヒトとポルトガルのマディラ群島で開始し、その後フランス、ドイツ、スイス、スウェーデン、デンマークに拡大していく。

実証事業ではルノーのEV「ゾエ」15台を使用する。車両には交流直流変換技術を用いたリバーシブル充電器を搭載し、エネルギーの充放電を可能にしている。

V2GはEVの蓄電池と送電網の間で電力を双方向にやり取りする技術。EVに蓄積された電力はエネルギー市場で販売できるほか、電力使用のピーク時に送電網の安定性をサポートするために使われる。

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