スカニアのコネクテッド・トラック、毎月29億キロ相当のデータを収集

独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)傘下のスウェーデン商用車大手スカニアは3月21日、インターネットと常時接続しているコネクテッド・トラックを介し、毎月29億キロメートルの走行距離に相当するデータが得られていると発表した。同社は同データを基に、個々の顧客に応じたアフターサービスである「フレキシブル・メンテナンスサービス」を提供している。コネクテッド・トラックの台数は増加しており、今後より多くの顧客が同サービスを通じた効率的な車両運行が可能になるとしている。

フレキシブル・メンテナンスサービスは顧客に対し、車両の走行データを基にきめ細かなサービスを提供するもの。例えばオイルやフィルター交換の最適なタイミングを知らせることで整備の無駄を省くとともに、部品寿命を伸ばすことも可能になる。運用開始は2017年からで、18年の契約件数は7万件超と前年から68%増加した。

スカニアは2011年からトラックとバスのコネクテッド車両を市場に投入している。現在、全世界で36万台以上が走行しており、欧州では稼働車両の90%超が該当する。

同社で研究開発部門を統括するクレア・エリクソン副社長は「車両からのデータ量は20カ月ごとに倍増している。エンジニアはこれをもとに、新機能の設計や既存機能の改善に役立てることができる」と述べた。

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