ドイツ連邦陸運局(KBA)が3日発表した2019年3月の国内乗用車新車登録は、34万5,523台となり、前年同月に比べ0.5%減少した。第1四半期(1~3月)の累計は前年同期比0.2%増の88万92台となり、第1四半期の新車登録では2000年以降で過去最高を記録した。
3月の新車登録のうち、法人は全体の63.8%(前年同月比4.4%増)を占めた。個人は前年同月に比べ8.3%減少している。
燃料別では、ガソリン車が全体の60.2%(6.4%減)、ディーゼル車は32.4%(2.7%増)を占めた。電気自動車は前年同月比74.5%増の6,616台(市場シェア1.9%)。ハイブリッド車は63.1%増の1万7,737台(市場シェア5.1%)で、うち、プラグインハイブリッド車は1.4%増の3,061台(市場シェア:0.9%)だった。
ブランド別では、アウディ(15.9%増)、スマート(12.6%増)、オペル(6.4%増)、MINI(0.7%増)が前年同月を上回った一方、ポルシェ(9.5%減)、メルセデス(5.2%減)、フォード(4.7%減)、BMW(3.1%減)、フォルクスワーゲン(VW)(2.9%減)は低迷した。
輸入ブランドでは、テスラ(453.0%増)、ボルボ(39.4%増)が大幅に増加している。一方、アルファロメオ(41.6%減)、DS(35.7%減)は落ち込み幅が30%を超えた。輸入ブランド最大手のシュコダは前年同月比4.1%増の2万374台(市場シェア:5.9%)だった。
日本勢は、三菱自(5.6%増)、スズキ(11.6%増)が前年同月を上回った。これに対し、ホンダ(39.7%減)、日産(38.7%減)の落ち込みが大きく、スバル(22.6%減)、トヨタ(14.2%減)も2ケタの減少だった。レクサス(4.1%減)、マツダ(3.5%減)も前年同月を下回った。
■ 3月の国内生産14%減、輸出も9%減少
独自動車工業会(VDA)によると、3月の国内生産は前年同月比14%減の45万,1400台だった。第1四半期の生産も前年同期比10%減の約130万台にとどまっている。輸出も3月が前年同月比9%減の34万3,300台、第1四半期は前年同期比10%減の97万5,300台と落ち込んでいる。
2019年3月の国内受注は前年同月に比べ10%減少した。第1四半期(1~3月)では、年初の2カ月が2ケタ増だったため、前年同期に比べ7%の増加だった。国外受注は3月が前年同月に比べ8%減少、第1四半期も前年同期に比べ8%減少した。