仏自動車大手PSAグループは3月28日、中国福建省の自動車部品卸大手、隆信達(Longstar)を買収すると発表した。同国の独立系アフターマーケット市場における地位を強化する狙い。昨年に買収した国内の部品販売2社と合わせ、PSAのアフターマーケットブランド「ユーロリペア(Eurorepar)」の一層の浸透を図る。
PSAは昨年2月に上海の自動車補修部品販売会社の建新(Jian Xin)を、11月には山東省の同業UAPを買収した。Longstarは2つの基幹倉庫と40のハブ拠点を持つ業界大手で、世界のサプライヤー18社から部品1万点を4,000の独立系修理事業者に供給している。
PSAはユーロリペア事業を世界的に強化している。中国ではすでに17の製品群を展開しており、独立系業者の需要の55%をカバーする。Longstarの獲得によりユーロリペアの販売網は480社に拡大する予定。PSAは同国市場で2023年までに約4,000社の販売網を構築する計画だ。
PSAはアフターマーケット事業を成長戦略「プッシュ・ツー・パス」の柱の一つに位置付ける。