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2019/5/24

テクノロジー・トレンド

独ボッシュ、「空飛ぶタクシー」向けのセンサーボックスを開発

この記事の要約

独自動車部品大手のボッシュは21日、電動小型飛行機による「空飛ぶタクシー」向けのセンサーボックスを開発していると発表した。自動車用のセンサーを活用したもので、従来の航空機向けの機器に比べ、小型で軽量なうえ、価格も手頃な利 […]

独自動車部品大手のボッシュは21日、電動小型飛行機による「空飛ぶタクシー」向けのセンサーボックスを開発していると発表した。自動車用のセンサーを活用したもので、従来の航空機向けの機器に比べ、小型で軽量なうえ、価格も手頃な利点がある。「空飛ぶタクシー」による移動サービスは、遅くとも2023年には大都市で実現する見通しであり、ボッシュはサプライヤーとして新市場に参入する意向を示している。

既存の航空機向けの技術を空飛ぶタクシーに使用するには、大型で重量も重く、価格が高い難点がある。ボッシュは、自動運転や横滑り防止装置(ESP)などに使用するセンサーを活用し、空飛ぶタクシー用のセンサーボックスを開発した。

具体的には、MEMS(微小電気機械システム)センサーを搭載しており、加速度センサー、ジャイロセンサー(角速度センサー)、磁界センサー、気圧センサーなどにより、飛行機の移動方向や速度、傾斜角度、高度などを精密に計測することができる。

電動の空飛ぶタクシーは、2020年にドバイやロサンゼルス、ダラス、シンガポールなどで試験運行が始まる計画があり、専門家は2023年には商業運行がスタートすると予想している。さらに2025年には、地上から人が操作する自動運転の「空飛ぶタクシー」サービスが実用化されるとの予想もある。

ボッシュは現在、空飛ぶタクシー市場への参入を計画する航空・自動車業界のメーカーや新興企業、部品メーカー、シェアリングサービス事業者などと情報交換し、サプライヤーとしての市場参入に向けた準備を進めているという。

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