BMW、電気駆動技術の開発で英JLRと協力

独自動車大手のBMWグループは5日、印タタ・モーターズ傘下の英高級車メーカー、ジャガー・ランドローバー(JLR)と次世代の電気駆動装置の開発で協力すると発表した。BMWグループが2020年から導入を開始する予定の第5世代の電気駆動技術をベースに、両社による共同チームがミュンヘンでさらに開発を進めていく。なお、電気駆動装置の生産は、各社がそれぞれの拠点で行う。また、各社のブランドの特徴の維持に配慮する、と説明している。

両社は協力により、開発コストの負担を軽減できるほか、共同調達を通したスケールメリットによりコスト削減ができる。

BMWのクラウス・フレーリッヒ開発担当取締役はJLRとの協力について、「開発時間を短縮し、車両や最新技術をより早く市場に投入することにより、顧客ニーズにより効果的に対応できるようになる」との見解を示す。

BMWグループは、同社が開発した第5世代の電気駆動技術を2020年に市場投入する予定のBMW「iX3スポーツ・アクティビティ・ビークル」で最初に導入する計画。BMWグループが開発した電気駆動装置は、電気モーター、変速機、パワーエレクトロニクスが一つのケース内に組み込まれているほか、電気モーターに希土類(レアアース)を使用していないなどの特徴を持つ。

BMWは2013年に同社初の純粋な電気自動車「i3」を発売した。BMWグループの純粋な電気自動車のラインアップは2021年までに計5モデルとなる予定。JLRは、昨年夏にジャガー初の純粋な電気自動車「アイペース(I Pace)」を発売している。

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