Continental:独コンチネンタル、3Dディスプレーを米レイアと共同開発

独自動車部品大手のコンチネンタルは、米新興企業のレイア(Leia)と自動車用の3次元(3D)ディスプレーであるコックピットソリューション「ナチュラル3Dライトフィールド・インスツルメント・クラスター」を開発している。車載コンテンツの3D画像化により、ドライバーと車両との間のコミュニケーションを円滑にし、より安全かつ快適な運転を可能にする。コンチネンタルによると、同システムは2022年までに量産化する予定。また、コンチネンタルは同技術のプロトタイプを上海で開催される「CESアジア」(6月11~13日)で初披露する。

3D画像は例えば、運転支援システムの警告表示や、ナビゲーションシステムの方向指示、駐車支援システムの俯瞰図などに活用すると、ドライバーがディスプレーに表示された情報をより直観的に理解できる。

また、乗員の頭の動きを追跡するヘッドトラッキングシステムを使用する従来の技術では、ドライバーのみしか3D画像を見ることができないが、両社が開発するシステムでは、ヘッドトラッキングシステムを必要とせず、ドライバーだけでなく、助手席や後部座席の乗員も3D画像を見ることができる。なお、3D画像は、ドライバーが混乱せず、快適に情報を理解できるように、ディスプレーから最大でも5センチ浮上させるにとどめている。

レイアは2014年の設立。携帯電話用のライトフィールド・ディスプレー・ソリューションを開発している。ヒューレット・パッカード研究所からのスピンオフ企業で、米カリフォルニア州のメンローパークに本社を置く。

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