スウェーデンの商用車大手ボルボグループのトラック部門、ボルボ・トラックスは13日、同国第2の都市ヨーテボリの港湾ターミナルで自動運転のコンテナ輸送車両「ヴェラ(Vera)」による運搬作業を開始すると発表した。デンマークの海運大手DFDSと提携して行うもので、同ターミナルにある同社の物流センターとコンテナふ頭間のコンテナ運搬に投入する。将来的に複数台のヴェラの同時運行による相互接続システムの構築を目指す。
ヴェラは電気駆動のコネクテッド車両で、最高速度は40km/h。大量の荷物を高い精度で運ぶことができる。運行状況は管制塔から常時モニターされる。ボルボ・トラックスの自動運転部門を統括するミカエル・カールソン氏は「DFDSとの提携は、公道で実際の輸送作業を行うための最初のステップとなる」と述べた。
ボルボ・トラックスはヴェラの運用を通じて自動運転車両による輸送ノウハウを蓄積し、物流の低公害化につなげる意向を示している。カールソン氏は「自動運転のソリューションを数年以内に実用化する」と話した。