独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)は5日、ベルリンに「We
Campus」を開設した。同拠点では、包括的なサービスを提供するプラットフォーム「フォルクスワーゲン・ウィー(Volkswagen
We)」を通じて提供するデジタルサービスやモビリティーサービスを開発する。同拠点には、これまで様々な拠点に分散していたVWおよびVW提携先の専門家約900人が勤務する予定。VWは今後さらに同拠点の人員を増やしていく方針も示している。
同拠点には、製品開発担当者、ソフトウエアエンジニア、ユーザー体験(UX)デザイナーなどが勤務する。例えば、VWがベルリンでこのほどサービスを開始した純粋な電気自動車によるカーシェアリングサービス「WeShare」や、充電関連サービス「We
Charge」、購入した商品やクリーニングなどを車に届ける「We
Deliver」などを開発する。VWによると、同拠点では、作業を迅速に進めるため、8~10人の小規模なチームでプロジェクトを進めていく。
VWは2020年から電気自動車「ID.3」を皮切りに、すべての新モデルが「フォルクスワーゲン・オートモーティブ・クラウド」にアクセスできるようにする計画。これにより、様々な機能やサービスの利用が可能になる。
VWによると、現在、150万人を超える顧客が「Volkswagen
We」に登録している。