ベルリン交通公社(BVG)とヴィア・バン(ViaVan)が2018年秋から共同で実施している公共近距離交通のオンデマンドサービス「ベルルケーニヒ(BerlK
nig)」ではこのほど、メルセデスベンツのバンの電気自動車「eヴィト・ツアラー」を19台導入した。同サービスにおける電気自動車の割合はすでに50%を超えており、2020年末までにすべての車両を電気自動車とする計画。
ヴィア・バンは、ダイムラーの軽商用車部門メルセデスベンツ・バンと米新興企業ヴィアが2017年に設立したアプリベースのオンデマンド型ライドシェアリングサービスを提供する合弁会社。「ベルルケーニヒ」は、公共の近距離交通を補足するオンデマンドサービスで、アルゴリズムにより、同じ方向に移動する乗客が相乗りできるサービスを提供している。これまでに約70万人が利用した。
「eヴィト・ツアラー」は9人乗り(運転席を含む)の電気自動車。ヴィア・バンでは2025年までにすべての車両を電気自動車とする計画。
「ベルルケーニヒ」のノウハウは、ヴィア・バンに由来している。ヴィア・バンは、都市や公共交通機関と協力し、公共の近距離交通を補足・強化するモビリティサービスを提供している。
ダイムラーのトランスポーター部門の電動化に取り組む「eDrive@VANs」では、車両の電動化だけでなく、各用途に合わせた総合的なシステムも開発している。例えば、車両選びでの助言、アプリ「eVAN
Ready」のようなツールによるサポート、総保有コスト(Total
Cost
of
Ownership)に関する助言サービスなども提供している。
メルセデスベンツ・バンの将来戦略「adVANce」では、従来の自動車メーカーから、バンの総合的なモビリィ・ソリューションを提供する企業への転換に取り組んでいる。