JLR:英JLRの新AI技術、乗員の疲労を検知して車内環境を自動調節

英高級車メーカーのジャガー・ランドローバー(JLR)は9日、人工知能(AI)がドライバーのストレスを検知して車内の環境を調節する新技術を発表した。同技術はドライバーの表情から疲労や退屈感といったサインを読み取り、ドライバーが心地よいと感じられるよう車内の空調や温度、照明、音楽などを適切に調節するというもの。JLRが運転行為の全体的な改善を目指して掲げるビジョン「トランクウェル・サンクチュアリ(tranquil

sanctuary)」の一環として開発した。

JLRが「ムード検知システム」と呼ぶ同システムは、AIが顔認識カメラと生体認証センサーを通じてドライバーの状態や気分を観察・評価し、冷暖房や換気、車内灯、車載メディアなどを適宜調整する。AIは継続してドライバーを観察と評価することでドライバーの好みやくせを学習し、個々に調節・設定する。例としてドライバーに疲労がみえた場合、リラックスのために本人が好きな音楽をAIが自動選曲することも可能になる。

同システムは後部座席の乗員にも応用可能で、前席のヘッドレストにカメラを取り付けることで、乗員の疲労に応じて窓ガラスの調光やシートの温度を調節することができるという。

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