カナダ・オーストリア系自動車部品大手のマグナ・インターナショナルは7月24日、中国の北京汽車集団(BAICグループ)および鎮江市政府と、鎮江市において電気自動車を製造する合弁事業についての枠組み協定を締結した。当局の承認などを経て、同取引は2019年第4四半期に完了する見通し。新合弁会社は年18万台の生産能力を持つ。マグナは、オーストリア子会社のマグナ・シュタイヤーが受託生産の工場を持つが、欧州以外で受託生産事業を展開するのは初めてとなる。
マグナは昨年6月、BAICグループ傘下の北京新能源汽車(BJEV)と合弁会社を設立する計画を発表していた。高級なスマート電気自動車を開発・生産する計画。2019年1月には、新しいエンジニアリングセンターを開設した。鎮江市に新エネルギー車(NEV)の新しい試験センターも建設している。
新合弁会社が最初に生産する電気自動車は、BJEVの「ARCFOX」で、2020年後半に発売となる見通し。この合弁会社は、他の潜在的顧客にもEVの受託生産サービスを提供することができる。