Here:蘭ヒア、AI利用の運転支援システムを開発する米社と提携

オランダのデジタル地図大手ヒア・テクノロジーズは14日、人工知能(AI)と車載テレマティクス機能を活用した運転支援システムを開発する米CarViと提携すると発表した。位置情報を実際の運転環境に即して分析・応用することでドライバーの行動を可視化し、安全運転のソリューション開発につなげていく。具体的には、ヒアの位置情報サービスとCarViの先進運転支援システム「アドバンスド・ドライバー・アシスタンス・システムズ(ADAS)」を組み合わせてドライバーのくせを把握し、AIによる分析を通じてデータ化する。このデータをもとにすることで、保険リスクの計算やフリート管理のための効果的なソリューションの開発が可能になり、消費者・事業者双方の利益につながると期待される。

CarViのADASは、車載カメラで捉えた周囲状況をAIで分析し、必要に応じてドライバーに注意を促すもので、データを収集・保管するソフトウエアで構成される。収集したデータにはドライバーをはじめ、自動車会社、フリート管理会社、保険会社、物流業者などがアクセスできる。

両社の提携により、◇保険会社は保険の引き受けプロセスの改善◇被保険者は運転行動の改善による保険料金の引き下げ◇フリート会社は業務効率と顧客満足度の向上◇自動車メーカーはCarViのシステムを車両に実装することで、安全性の向上や3Dの道路データ収集を図れる――といった利点が見込まれる。

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