仏自動車大手のPSAグループは8月27日、現行乗用車の全モデルが欧州連合(EU)の排ガス基準ユーロ6に適合したと発表した。プジョー、シトロエン、DS、オペル、ボクスホールの全ブランドで、9月1日から適用される新基準「ユーロ6d-TEMP-EVAP-ISC」に準拠した型式認定を受けている。
新基準は従来の「WLTP」(世界統一試験サイクル)に加え、◇実際に道路を走る際の排ガス量を測定する「RDE」(実走行排ガス試験、排出係数は2.1)◇燃料システムから蒸発する炭化水素量を測定する「EVAP」(燃料蒸発ガス試験)◇登録車両のうち車齢5年までのものについて必要な排出基準に準拠しているかを検査する「ISC」(サービス適合性試験)――をクリアしなければならない。来年1月からはより厳しい「ユーロ6d-ISC」が施行される予定で、PSAはすでに乗用車モデルの80%が準拠している。
PSAはこれらの規制に対応するため、ディーゼル車の排ガス中の窒素酸化物(NOx)を削減する選択触媒還元(SCR)システム、およびガソリン微粒子捕集フィルター(GPF)システムを積極的に採用している。