仏自動車大手のPSAグループは8月30日、傘下の独オペルと仏エンジニアリング大手セグラ・テクノロジーズとの戦略提携について、手続きが完了して事業段階に入ったと発表した。これによりセグラはオペルが本社を構えるリュッセルスハイムにエンジニアリング・キャンパスを開設し、オペルの研究開発(R&D)部門の従業員約700人を受け入れる。また、既存のR&D施設を引き継ぐほか、ドゥーデンホーフェンにある試験施設も運営する。
オペルはR&D事業で他社からの受託案件が減少し、供給能力が過剰となったことから、雇用維持に向けて昨年11月にセグラと提携した。
リュッセルスハイム開発拠点についてPSAは今後もグローバルな研究開発拠点にとどまると強調している。同拠点では引き続き、オペルとボクスホールのモデルの設計・開発を行うほか、PSAの全ブランドの小型商用車および大型のガソリンエンジンシリーズの開発や燃料電池の開発などを手掛けていく。