DHL:独DHL、集配用EV「ストリート・スクーター」導入数が1万台に

独郵便事業・物流大手のドイツポストDHLは8月30日、子会社のストリート・スクーターが生産する集配業務用の電気自動車(EV)「ストリート・スクーター」の導入台数が1万台に達したと発表した。これにより、年間で二酸化炭素(CO2)排出量を3万6,000トン削減できるという。DHLは2013年から同EVの運用を開始しており、これまでの走行距離数は累計1億キロメートル以上に達している。

DHLが保管・輸送(ロジスティック)基地に設置した充電スタンド設備は現在、1万3,500基。複数の車両の充電を効率的に行うため、ITシステムを使って最適化を図っている。

「ストリート・スクーター」の導入台数が最も多いドイツの州はノルトライン・ヴェストファーレン州の1,750台で、これにバイエルン州(約1,400台)、バーデン・ヴュルテンベルク州とニーダーザクセン州(ともに約1,200台)が続く。DHLグループは2050年までに排出量をゼロにする目標を掲げており、今後も同モデルの導入を増強する方針だ。ストリート・スクーターはアーヘンとデュレンの2工場で年2万台の生産能力を持つ。

DHLはこのほかにも、電動自転車と電動三輪車を計1万2,000台導入している。

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