帝人(大阪市北区)は2日、チェコの自動車向け複合材料部品メーカーであるベネット・オートモーティブ(Benet
Automotive
s.r.o.)の買収手続きが完了し、8月30日付けで完全子会社にしたと発表した。同社の買収は、帝人グループの自動車向け複合材料製品事業の売上高を2030年頃に20億米ドルへと拡大する目標の達成に向けた取り組みの一環で、欧州における当該事業をさらに強化する。
帝人は、2018年8月にポルトガルの自動車向け複合材料部品メーカーであるInapal
Plasticosを買収するなど、欧州における自動車向け複合成形材料事業を強化してきた。欧州には、帝人が2017年1月に買収した米国の自動車向け複合材料部品メーカーContinental
Structural
Plastics(CPS)のフランス法人CPSヨーロッパもある。
今回の買収により、ベネット・オートモーティブの技術力や販売チャネルを活かし、自動車メーカーに部材を供給するTier1サプライヤーとして自動車向け複合材事業をさらに拡大していく。