独自動車大手のダイムラーは、内燃エンジンの開発を差し当たり休止するもようだ。引き続き、高水準の研究・開発投資は維持するものの、電動化、電気駆動技術、バッテリーの開発に注力する方針。独自動車専門誌『アウト・モートア・ウント・シュポルト』(9月17日付、電子版)が報じた。
同誌によると、ダイムラーのマークス・シェーファー開発担当取締役は、差し当たり内燃エンジンを新開発する計画はないと明らかにした。ただし、内燃エンジンの開発を再開する可能性は排除していない、とも言及している。
ダイムラーは、新世代の内燃エンジンを複数のモデルに導入したばかりで、例えば、新開発した直列6気筒エンジンを「Eクラス」や「Sクラス」、SUVモデルに導入している。
ドイツの自動車大手ではフォルクスワーゲン(VW)が2018年末に、内燃エンジンの生産を終える計画を明らかにした。2050年の脱炭素社会を目指すパリ協定を受けた措置で、VWでは内燃エンジン車のプラットフォームの最後の生産開始を2026年としており、2040年には内燃エンジン車の生産を終了する予定という。