Daimler:独ダイムラー、米ファラシスから電池調達=独誌

独自動車大手のダイムラーは、米電池メーカーのファラシス・エナジーがドイツに建設する計画のバッテリー工場からリチウムイオン電池セルを調達するもようだ。ファラシスの欧州事業の責任者であるセバスティアン・ヴォルフ氏がdpa通信に明らかにした。ただ、受注規模についてはコメントを控えている。ダイムラーはファラシス・エナジーから調達した電池セルをメルセデスベンツの電気自動車「EQ」モデルに搭載するもよう。

ファラシス・エナジーはドイツ北東部に位置するザクセン・アンハルト州のビッターフェルト・ヴォルフェンにバッテリー工場を建設し、2022年から量産を開始する計画。新工場に6億ユーロ超を投資する計画で、従業員数は最終的に600人以上になる予定。新工場では、電池セル、モジュール、電池パックを生産する予定。生産能力は当初の年6ギガワット時(GWh)から10GWhへと拡大していく計画としている。同工場は、生産における二酸化炭素(CO2)排出量をゼロにするカーボンニュートラルの工場になるという。

ファラシスは2002年に米カリフォルニア州のシリコンバレーで設立された。従業員数は現在、3,500人を超えている。米国と中国に研究センターがあり、中国の江西省カン州市と江蘇省鎮江市に計2工場を持つ。本社は現在、江西省カン州市に置く。

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